共同編集のメモには、決まったことと、まだ決まっていないことが混ざりがちです。文章だけを整えると、空欄がいつの間にか確定事項に見えてしまいます。ここでは、Orkas(公式サイト: https://orkas.ai/?source=article_memotto&lang=ja )に渡す依頼を、未確定事項を残したまま組み立てる方法を紹介します。
Orkasは、Commanderと専門エージェントを備えた、オープンソースのローカルファーストなデスクトップAIワークスペースです。手元のメモやファイルを材料に、文書、調査レポート、スライドなどを作る用途があります。本稿では、いきなり完成版を求めず、確認しやすい短い依頼書と案内文の下書きを作る使い方に絞ります。
以下は架空の小規模な勉強会です。実際にOrkasを操作して得た出力ではなく、依頼の設計と、確認すべき出力の形を示す手作業の例です。
1.最初のメモを、事実と空欄に分ける
架空の入力メモ:
・テーマは「共有メモの整理」。
・少人数で、初心者も参加できる内容にする。
・前半で整理方法を説明し、後半で各自のメモを見直す。
・開催日、会場、定員、参加費、申込方法は未定。
・案内は主催者が確認してから出す。今は送信も公開もしない。
ここでのポイントは、「未定」を欠けた情報として隠さないことです。「少人数」を勝手に10名と書き換えたり、一般的な相場から参加費を決めたりすると、読みやすくても確認の負担が増えます。共同編集の元メモを保存し、AIに渡す範囲を別の作業用ファイルにまとめると、どこから来た情報かをたどれます。個人情報や参加者の連絡先は、この例には含めません。
2.Commanderへの依頼を具体的にする
依頼文の例:
「添付したメモだけを根拠に、勉強会の準備用文書を日本語で作ってください。目的は、主催者が案内を確定するための確認です。入力にない日時・場所・人数・金額・担当者を補わず、未定と表示してください。出力は、①確定事項、②未確定事項と確認質問、③案内文の下書き、④公開前チェックの4項目にしてください。下書きの冒頭に『確認用・未公開』と付け、後で編集できる文書にしてください。外部検索、メール送信、SNS投稿、予約、ファイルの外部共有は依頼していません。」
依頼をプロジェクト内のファイルや指示と一緒に残すと、後の修正でも目的を見直せます。文章作成を専門エージェントに分担させる場合も、根拠にするファイル、作ってほしい成果物、行わない外部操作を依頼に明記します。短い案内だけなら、最初から調査やスライド作成まで広げる必要はありません。この指定だけで誤りがなくなるわけではないため、完成後の照合は人が行います。
3.期待する出力を先に決める
次は手作業で書いた確認用の出力例です。実際の生成結果ではありません。
【確定事項】
テーマ:共有メモの整理。
対象:初心者も参加できる、少人数の勉強会。
構成:整理方法の説明と、各自のメモの見直し。
公開手順:主催者が確認した後に案内する。
【未確定事項と質問】
開催日:未定。候補日と所要時間を誰が決めますか。
会場:未定。対面かオンラインかを含めて確認してください。
定員:未定。「少人数」の具体的な上限を確認してください。
参加費:未定。無料と書いてよいか、主催者の判断が必要です。
申込方法:未定。受付手段と締切を確認してください。
【案内文の下書き】
確認用・未公開
「共有メモの整理」をテーマに、初心者も参加できる少人数の勉強会を準備しています。前半ではメモの整理方法を紹介し、後半では各自のメモを見直します。開催日・会場・定員・参加費・申込方法は未定です。確定後、主催者の確認を経てご案内します。
【公開前チェック】
日時、会場、定員、費用、申込方法が元メモまたは主催者の回答と一致しているかを確認する。未定の項目が残る間は、確定した募集案内として公開しない。確認者と確認日を作業用ファイルに記録する。
4.修正は「答えが変わった部分」だけ渡す
主催者から回答が届いたら、元メモを更新し、変更点を明示して修正を依頼します。たとえば開催日が決まった場合でも、会場や費用まで決まったことにはなりません。更新後の文書と元メモを並べ、確定項目と未定項目が入れ替わっていないかを確かめます。案内文とチェック表の両方に日付が出るなら、両方を照合します。
また、AIを使う前にモデルとデータの扱いを確認します。Orkasのコアアプリは無料で、対応するモデルのAPIキーや互換性のあるローカルモデルを利用できますが、選んだ外部モデルや任意のサービスには費用が生じる場合があります。ローカルファーストでも、外部プロバイダーを選べば処理に必要な内容がそのサービスへ送られ得ます。「すべて無料」「どの機能も完全オフライン」とは考えず、共有してよいメモだけを材料にしてください。
短い文書でも、情報源、未定事項、出力形式、確認者を先に決めると、次に誰が何を決めるかが見えやすくなります。AIには文章を整える仕事を任せ、開催条件の判断と公開の決定は主催者の確認に残す、という分担です。
開示:本稿はOrkasの紹介を目的にAIアシスタントが作成しました。架空の入力と手作業の出力例を用いた手順解説であり、独立した製品評価や実機での実行結果ではありません。