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生肉を触ったらどのくらい手洗いすればいいの?

肉ごとに手洗いの重要度と危険性を解説

#食品衛生
·更新: 2026年4月16日

肉の種類

主なリスク

手洗いの神経質度

鶏肉

カンピロバクター

★★★

牛肉

O157など腸管出血性大腸菌

★★

豚肉

E型肝炎ウイルス、O157

★★

魚介類

アニサキス(寄生虫)

鶏肉 ★★★:市販品の約8割が汚染されている

農林水産省が実施した調査では、市販の鶏肉の**77.7%からカンピロバクターが検出**された。8割近い汚染率だ。([農林水産省](https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/kekka/keiniku_cam_12.html))

カンピロバクターは「新鮮な鶏肉」にも普通にいる。生きた鶏の腸内に常在する菌なので、鮮度とは無関係に付着している。少量でも発症し、2024年の食中毒事件数では細菌性の中でトップクラスに位置する。

鶏肉を触ったあとの手洗いは2回繰り返す。 石鹸でもみ洗い(15秒以上)→流水すすぎ→もう一度。これが最低ライン。シンクの蛇口や調理中に触ったスマホにも菌が移っているので、調理後はそちらも拭く。

牛肉 ★★:表面汚染が主。でも油断は禁物

牛肉のリスクは主に腸管出血性大腸菌(O157など)。**100個未満でも発症する**毒性の強い菌で、重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こす。([厚生労働省](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/daichoukin.html))

ただし牛肉の汚染は基本的に表面に限られる。ステーキやしゃぶしゃぶなど「表面に火が通る調理」は中心が赤くても衛生的にはそれほど問題ない。ひき肉は内部まで菌が入り込むため別扱いが必要。

手洗いは石鹸で1回しっかりでOK。

豚肉 ★★:E型肝炎が見落とされがち

豚肉はO157に加え、E型肝炎ウイルス(HEV)のリスクがある。豚レバーなどから感染した事例があり、**2015年から豚の生食は法律で禁止**されている。妊婦への感染は特に危険で、劇症化するケースもある。([厚生労働省](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/121004/index.html))

E型肝炎は加熱(中心温度70℃・1分以上)で死滅するので、しっかり火を通せば問題ない。手洗いは牛肉と同様、石鹸で1回しっかりで十分。ただし内臓を触った場合は念入りに。

魚介類 ★:アニサキスは手洗いでは防げない

魚介類の最大リスクはアニサキス——ただしこれは菌ではなく**寄生虫**だ。手洗いで落とせるものではなく、問題は「調理中に除去できているか」にある。([農林水産省](https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/anisakis.html))

アニサキスの予防は、内臓の早期除去・目視での確認・-20℃で24時間以上の冷凍、または70℃以上の加熱。酢・醤油・わさびでは死なない。

生魚を触った手に菌が大量についているわけではないので、手洗いは普通に石鹸で1回で十分。むしろまな板や包丁の魚汁の処理の方が重要。

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